鬼武者2





やはり一筋縄ではいかない。

これがART機種の真髄であろうか。

この時、既に5枚目の諭吉を投入していた。

たった2台ではあるが予め告知されていた高設定にありつけた私はART機種の洗礼を感じていた。





AM8:15

私が開店前のホールに赴くのは珍しい事であった。

並び始めた所で既に数人の人が並んでいた。

対象台は僅か2台。

ふと、前に並んでいた人が自分の車へと向かったので視線を追ってみれば、ナンバープレートに今居る場所から遠く離れた市の名称が刻まれていた。

そして、都合の悪い事にその人の彼女らしき人の姿も見える。

先も言った通り対象台は2台、だ。





持参した時間つぶしの道具と対峙しながら向かえた9時。

既に勝負が決まっている状況での戦い。

殆ど期待をせずに対象台へ向かえば、予想通り既に抑えている。



仕方なく打てそうな機種の高設定を探しながら時間を潰す事にした。

こいつ、判別が難しいので出なければ恐らく止めてくれる、と。



向かった先は夏場に相応しいタイトルの機種。

もう一つヒントをいうならば、レバーを叩いて当れば光るアレ、である。

暫く対峙するも、サンサンと輝くコインを期待するも結果は伴わず。

次いで止む無くイベント対象となっている新台へと赴くも、最高設定はあって1台ではなかろうか?

という事に気付く。

八方塞となってしまった故に時間を潰す為止む無く食事を取ろうと思った所、台が空く。

いよいよ勝負が始まる。

荒波で有名であるが故、私もある程度の覚悟はしていた。

1枚目、2枚目。

これ位なら他機種でも当たり前の事であろう。

しかし、3枚目、4枚目と来る内に本当に高設定なのだろうか、という疑いの気持ちが芽生えてしまう。

そんな思いも虚しくついには5枚目へと突入するのである。

高設定であるが故に時間がある限りは捨ててはいけない、苦しいながらも10枚、否20枚やられる所までのイメージはしておいた。





凡そ20時。

これ以上打っては取りこぼしてしまう、と有名な機種を後とする。

やはりこの機種が荒波であるのは間違いなかった。

流石は高設定、と噛み締め私は岐路へ着いたのであった。



その3

その1

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