鬼武者3



114%の台が50%で投入される。

なんとも景気の良いお話である。

そのお話を知ったのはPM1時のお話である。



と、ここで何者かが私に囁く。

「大丈夫だって〜その台なら最高設定でも分かり難いから皆掴んでも捨てちゃってるよ〜、今から行っても十分空いてる筈だよ!」

と天使の姿をした方が非常に都合の良い話を私に吹き込んでくれるのではないか。

さて、このパターンでは次に来るのは悪魔であろうが、天使でさえ誘惑を出す手前、果たしてどの様な事を言ってくるのであろうか、非常に興味津々である。

「ちょっと待てよ、幾ら分かり難いと言ってもこの時間からでは最高設定だけが抑えられて空いてる台は皆最低設定じゃないのか?そんな状況で行っても時間とお金の無駄になるだけだぞ?」

てっきり10万円位突っ込んでしまえ、位の事が飛んでくるのではないか?と思ったのであるが、残念ながら真っ当な意見を囁かれてしまった。



確かに悪魔の言う事の方が正しい・・・のではあろうが、残念ながら私は天使の誘惑に負けてしまい、K店へ向かう事とした手前である。

断っておくが、決して天使のプロポーションが良かったからとかそういった理由では無いとは言っておく。





天使の誘惑に負け、私は車でホールへと赴いた。

付いて早々案の定、4割位は空いているものの、埋まっている台の大半はきっちりと出ている現場を目撃してしまう。

しかしながらもこのホール、幸いな事にデータロボと言う兵器を搭載している。

こうなればしめたものである。

彼の力を駆使し見事に生き残っている最高設定を拝ませていただこうではないか。





さて、如何なものであろうか。

私が選ぶ台全てに於いて、中段ベルの出が悪く、左第一停止ベルの出も悪い。

更に言ってしまえば通常時であろう状況で引いた強チェリーまでもが食いつかない始末。

こうなってしまっては太刀打つ事など到底不可能である。

PM3:00

私の情けない姿を後押しするかの様におやつの時間、でなくART機種をこれ以上探してしまっては危険であろう時間が訪れた。



ホールを後にした私は、ひょっとしてこの程度のゲーム数では何も分からないのではないのだろうか、と新鬼武者、とやらの難しさを噛み締めたのであった。



その4

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