風来のシレン編



「崖上の盗人」



そういえばあの店、経営もがけっぷちだったよなぁ。
俺様が10000ギタンだしてやったから繁盛してるってのに、
1%もマージンがでねぇのは納得いかねぇよなぁ。
ばばぁも半分オーナーつって認めてたくせに。。。。
そんな訳で、がけっぷち料理店へロイヤリティの交渉へと赴いたシレンであった。








しかし、折角オーナー様が来店したにも関わらず、人の気配が無い。
これはどういうことだ!?
白い狸「なぁシレン、今日水曜日じゃなかったか?」
耳をかじられたド○えもんの一言でハッっとするシレン。

「今日は定休日だった・・・・」

落胆し、帰る為に振り返った瞬間、背後より物音が聞こえる。





「毎日「こうやって」うまいもンを食べることさっ!」
こうやって・・・。
人の店の厨房で何さらしてんねん!!!
人の店の冷蔵庫にあるもんくってんねん!!!

振り返った男は青ざめた表情でシレンを見つめました。
直後、男はカウンターを飛び出し逃亡を図ります。

「なんで定休日に人が!!!3ヶ月前から上手く行ってたのに、俺の週1回の楽しみがぁぁぁ」
男は泣きながら出口へと向かいます。





「待ちやがれこんにゃろーーー」





しかし、捨て台詞を吐かれ逃げられてしまいます。
このままでは追いつけない、そう思った試練は、
「ど・ろ・ぼ・う」
懸命に叫びました。
きっと盗賊番や番犬が彼を追うはず、
僕を追い掛け回したあの時の様に・・・。







「いやー非常に言い辛いんですけど、うちの部隊、食い逃げは管轄外なのですよ」













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