風来のシレン編3
「警察の意地」
今日も竹林の村へとやって来たシレン。
歩くのが面倒なので、台車を使ったのは口が裂けたら言えます。
ぐへへへ、今日も良い収穫だったぜ。
ここまでくればマッポの奴等ももうこれねぇ。
後は山頂の町まで運んでもらうだけだぜ。
フハハハハッ。
甘い、甘いぞシレン。
貴様がここに来る事などお見通しだっ。
スーパー盗賊番として名高いサルタノス氏がシレンを待ち伏せしていた様です。
青ざめるシレン、恐る恐る視線を上げると彼の口元に粒あんが見えました。
「俺だってたまにはカツ丼が食いたいんじゃーーーー」
怒りの鉄槌がシレンの脳天を直撃。
「こ・・・の1600ギタンでカツ丼を・・・」
薄れ行く意識の中、最後の力を振り絞って彼はそう言ったのでした。